オンラインで繋がる地域コミュニティ
市原市の新しい働き方講座とチームビルティング
CASE 1
千葉県の中央部に位置する市原市は、人口約27万人という工業都市です。市原市でのオンラインで働く「新しい働き方」の普及と、地域コミュニティの活性化を目指すべく、「新しい働き方講座」を開催する運びとなりました。
新型コロナウイルスの影響もあり、講座はすべてZoomによるオンラインで実施しました。ランサーズでは初の試みとなる、講師、地域ディレクター、地域チューターも全てオンラインでの参加でした。
なお、オンライン開催を行うこととなったきっかけは、これまでのセミナー等で現地とオンラインとのハイブリット開催での実績があったためです。
地域でのコミュニティ形成を目指して
市原市では、今回の事業において「オンラインで働く「新しい働き方」を通じ、地域コミュニティの構築を目指す」という明確なビジョンがありました。
そのため、きっかけセミナーや事前登録を行うプレもや会には、同じ千葉県の南房総市の元受講生である井上さんやフジイさんが参加しています。また、本講座には奈良、山梨の新しい働き方講座の元受講生が、講師や地域チューターとして脇を固めました。
講座終了後には、受講生の自走と地域コミュニティの発展を目標にしている市原市。今回、ランサーズとしては初の試みとなる、フルオンラインでの「新しい働き方講座」が始まりました。
開催概要
- きっかけセミナー
- <日時>2021年6月16日(水)10:00~12:00
現地会場とオンラインでの同時開催
- 実践セミナー【初級】
- <日時>
Day1:2021年7月21日(水)10:00~12:00
「スクットをはじめよう/ランサーズのタスクに挑戦しよう」
Day2:2021年9月8日(水)10:00~12:00
「プロフィールの書き方を学ぶ/自分に合うクライアントかどうか判断する方法を知ろう」
Day3:2021年9月22日(水)10:00~12:00
「Webライター/Webライティングの基本ルール」
Day4:2021年10月6日(水)10:00~12:00
「プロジェクトの受注・発注方法を知ろう/ランサーズでステップアップしていく方法/初級講座卒業式」
- 実践セミナー【中級】
- <日時>
Day1:2021年11月4日(木)10:00~12:00
「記事作成の流れを知ろう/リサーチ・取材のやり方」
Day2:2021年11月17日(水)10:00~12:00
「画像の選び方と著作権等の知識/読んでもらえる文章の書き方/Webでクリックされやすいタイトルをつけるコツ」
Day3:2021年12月1日(水)10:00~12:00
「『読者目線』を取り戻そう/記事を『仕上げる力』を身につけよう/『クライアント目線』を手に入れよう」
Day4:2021年12月15日(水)10:00~12:00
「チームビルディング・GROWs/フリーランスとして働くメリット・デメリット/中級講座卒業式」
講座前には、各種登録のアシストを行う「プレもや会」を現地で開催。
さらに、講座の間には「もやもや解消会(通称・もや会)」を実施しました。
- ファシリテーター&講師
- きっかけセミナー:
篠原智美(現場統括/ランサーズ株式会社)
中村美紀(プロジェクトリーダー/ランサーズ株式会社)
フジイミツコ(地域ディレクター/フリーライター&カメラマン)
プレもや会、初級Day1およびDay4、中級Day1、Day2およびDay4:井上美奈子(スクット認定講師/講師統括/フリーライター)
初級Day3、中級Day3:那波りよ(スクット認定講師/フリーライター)
初級Day2、中級Day4:三森望(スクット認定講師/フリーライター)
全体:巽麻衣(地域チューター/オンライン秘書)
- 会場:Zoom+現地開催@市原市市役所第2庁舎
- ︎主催:市原市、ランサーズ株式会社
初級講座
初級講座初日は、オンラインということもあり、受講生の皆さんの表情はやや緊張している様子でした。しかし、講座が進むにつれ、緊張がほぐれたのか、表情も次第に穏やかに。途中、夏休み期間を挟んで、講座の間が1か月ほど空いたときがありましたが、ブランクを感じさせないほどの和やかな雰囲気に包まれていました。
初級では、ランサーズのタスクやプロフィール作成、受注・発注体験を行いました。市原市の受講生の方の「学ぶ」姿勢が随所に見られ、回を重ねるごとに熱量が上がっていく印象を受けました。そして、なによりも熱かったのが、講座後のチャットワークの盛り上がりでしょう。
タスクのシェアや、疑問点の確認など、地域チューター、地域ディレクター、そして時には講師も参加してさまざまな情報交換が行われていました。また、受講生の中には、1か月で100件以上のタスクをこなしたという方もおり、それに刺激を受けてタスクや課題を頑張ったという声も多かったです。
講座の課題でプロフィールを作成したのですが、受講生同士、スキルや属性に共通点のある方が多くいるのが特徴的でした。こうした共通点が多いということも、市原市の一体感のある雰囲気を形作っていたのかもしれません。初級講座終了後、ほとんどの受講生が中級講座へと進みました。
中級講座
初級講座から引き続き、22名の受講生が中級講座を受講しました。中級講座では、実践的なライティングについて詳しく学びます。ランサーズの運営する地方創生サイトLOHAIに掲載する「市原市についての記事」の執筆が課題でした。
中級は、記事や著作権、クライアント目線など、初級よりワンランク上の専門性の高い内容でしたが、講座後にチャットワークなどで受講生同士で積極的に情報交換をして、課題をクリアしていました。
また、Day4では、今後のランサーとしての目標を設定するべく、ランサーズのカリキュラム・GROWsモデルを活用。受講生も、自身のビジョンを明確に思い浮かべながら、今後のなりたい姿を語っていました。中級講座の卒業式では、想いがあふれて涙を流す受講生もいたのが印象的でした。
もや会
市原市では、講座の間にオンラインで「もやもや解消会(通称もや会)」を実施していました。このもや会では、毎回ファシリテーターと書記は、受講生の中から有志が担当し、受講生が主体となり、講座や課題、ランサーとして活動する際のもやもやのシェアを行い、毎回大盛り上がりでした。
講座終了後も、「Moreもや会」と称する集まりを実施。市原市の新しい働き方コミュニティとして、これからも継続的に開催するそうです。
その他
この度の市原市の新しい働き方講座は、オンラインでしたが、受講生を中心にチャットワークを積極的に活用していました。講座期間中は、地域チューターが講座の概要をシェアをしたり、質問に応えていたのですが、時には地域ディレクター、講師も参加する場面も多く見られました。講座終了後も、チャットワーク上では積極的な交流が続いています。
オンラインからチームビルディングへ
今回の市原市の新しい働き方講座は、フルオンラインだったにもかかわらず、受講生のやる気と積極性で、それを感じさせない熱量を感じました。
受講生の中には講座中にお店を起業する人もおり、今後は受講生同士の交流の場や、さまざまな人との繋がりを作れる場にしたいと話していました。きっかけはオンラインでの講座でしたが、ここから始まった繋がりが、地域の人同士をさらに繋いでいくことでしょう。
今回の新しい働き方講座を起点に、市原市に新しいコミュニティが産声をあげました。今後は、このコミュニティを中心に、市原市に新しい働き方という新しい風が吹くことを期待しています。